注目のロボット掃除機を「吸引/水拭き2Way」をキーワードに5段階でジャッジ!
“いま購入時に押さえておきたいキーワード”とともに、製品それぞれの魅力を紹介。今回は、吸引と水拭きを1台でこなすロボット掃除機に要注目。2台持ちよりも省スペースで導入できるうえ、昨今は単機能タイプと比べて遜色ないほどの高い走行技術を備えた製品もある。障害物の回避性能のほか、自動ゴミ収集機や見守り機能などの付加価値を見極めたい。
私がチェックしました!
GetNavi編集部 家電担当青木宏彰
家電コーディネーター資格保持。菌・ウイルスまで対応する空気清浄機の信頼性を説く。
省スペースで設置できる2Wayタイプもバリエ豊富
家事負担の軽減ニーズから、ロボット掃除機は吸引タイプ/水拭きタイプともに着実に普及中。一方で、設置スペースがネックとなる場合は、“2Wayタイプ”という選択肢もアリだ。昨今はナビゲーション技術の向上が著しい。
DEEBOT T9+は、クルマの自動運転に用いられるセンサー技術で室内を高速マッピング。障害物回避性能も高く、コードがからむなどのトラブルはほぼ皆無。吸引力/水拭き性能も高く、自動ゴミ収集機が付属するなど充実の仕様だ。
Roborock S6 MaxVは障害物までの距離を三次元的に認識。スリッパやリモコンなどの障害物のギリギリまで接近して掃除する。また、本体カメラで撮影した室内の様子を外出先からスマホで確認できるのもメリットだ。
Eufy RoboVac L70 Hybridも高度なマッピング技術で部屋中を賢く掃除。カーペット上で吸引力を自動的にアップさせるなどの高機能を備えて5万円台という低価格が特筆モノだ。
【その1】自動ゴミ収集や芳香機能を備え高付加価値を実現
エコバックス
DEEBOT(ディーボット) T9+
実売価格12万9800円
3000Paの吸引力と、振動式水拭き機構を兼備。高精度な障害物識別機能で走行中のトラブルを大幅に軽減する。自動ゴミ収集機能を搭載し、掃除後のゴミ捨てが不要なのも便利だ。芳香カプセルをセットすれば、吸引部の清掃中に室内を爽やかな香りで満たす。
SPEC●吸引力:3000Pa●清掃モード:オート清掃・エリア清掃・カスタム清掃●乗り越え高さ:20mm(吸引+水拭き時は13mm)●音声操作:Googleアシスタント、Amazon Alexaに対応●サイズ/質量:φ353×H93.6mm/7.78kg
最長稼働時間:約175分
充電時間:約6.5時間
ダストボックス容量(ロボット本体):0.42l
マッピング技術:True Mapping2.0(D-ToF技術)
吸引・水拭きにゴミ捨てまで安心して任せられる!
障害物回避とマッピングが優秀。吸引力が強く、猫砂も取り残しがなかった。水拭きはモップが本体後方にあるためテーブルの脚周りなどに届きにくいこともあったが(ほか2社も同様)、振動式は頼もしい。自動ゴミ収集機は最大2か月ゴミ捨て不要で助かる。メインブラシの毛がらみ処理は、付属のブラシで簡単に行える。
[5点満点で評価]
吸引性能:5.0/5.0
水拭き性能:4.5/5.0
走行性能:5.0/5.0
独自機能:5.0/5.0
お手入れのしやすさ4.5/5.0
【その2】2眼カメラで障害物を避け安定した圧力で水拭きを行う
ロボロック
Roborock S6 MaxV
実売価格8万5000円
2眼カメラで障害物までの距離を立体的に見極めて回避。2500Paの吸引清掃に加え、水拭きも常に一定の圧力でムラなく行う。水拭き禁止エリアを設定でき、拭き掃除中にカーペットが濡れるのを防止。掃除する部屋の順番もアプリで指定できる。
SPEC●吸引力:2500Pa●清掃モード:エリア掃除・目的地指定・スポット掃除・おやすみモード・カスタム清掃●乗り越え高さ:20mm●音声操作:Googleアシスタント、Amazon Alexaに対応●サイズ/質量:W353×H96.5×D350mm/約3.7kg
最長稼働時間:約180分
充電時間:約6時間
ダストボックス容量:0.46l
マッピング技術:LDSレーザーセンサー
見守り機能や方言の音声案内などユニークな機能が満載
実際に使った印象では吸引力は十分。水拭きはゴシゴシ拭き取る振動式ではないが、汚れの除去性能は高い。障害物回避性能が優秀で、モノが多い部屋も円滑に掃除。留守中の見守り機能や音声案内を方言に変更できるギミックも斬新だ。メンテ面はブラシの毛絡みに加え、ゴミ捨て時にゴミがこぼれやすいことがあるので要注意。
[5点満点で評価]
吸引性能:4.5/5.0
水拭き性能:4.0/5.0
走行性能:5.0/5.0
独自機能:5.0/5.0
お手入れのしやすさ4.0/5.0
【その3】機能十分で5万円台を実現し2Wayタイプ入門に最適
アンカー・ジャパン
Eufy RoboVac L70 Hybrid
実売価格5万4800円
低価格ながらAIによる正確なマッピング、アプリによる侵入禁止エリア指定などに対応。モップモジュールを付ければ吸引&水拭き、外せば吸引のみと運転切替できる。電池が少なくなると自動で充電台に戻り、充電後に掃除を中断した位置から掃除再開。
SPEC●吸引力:2200Pa●清掃モード:自動モード・スポットモード・エリア指定モード・カスタム清掃●乗り越え高さ:18mm●音声操作:Amazon Alexaに対応●サイズ/質量:φ355×H105mm/約3.85kg
最長稼働時間:約150分
充電時間:約4〜5時間
ダストボックス容量:0.6l
マッピング技術:A.I Mapテクノロジー+iPathレーザー・ナビゲーション
全要素が及第点以上でこの価格なら購入の価値あり!
猫砂などの大きなゴミをわずかに取り逃がすこともあったが、吸引力はほぼ問題なし。ただし、マッピング技術が優秀である一方、障害物回避機能は非搭載なので、床をある程度片づけてから使いたい。BoostIQ機能でカーペットがよりきれいに掃除できるのはナイス。ダスト容器の開口部が幅広で、ゴミ捨てにはコツが要る。
[5点満点で評価]
吸引性能:4.0/5.0
水拭き性能:3.5/5.0
走行性能:4.0/5.0
独自機能:4.5/5.0
お手入れのしやすさ:4.0/5.0