中国人女性の消費、「自分のため」5割超 京東集団リポート
第4回中国国際輸入博覧会(輸入博)で女性向けの化粧品用冷蔵庫を紹介するフィンランドの家電メーカーのスタッフ。(2021年11月5日撮影、上海=新華社記者/劉穎)
【新華社北京3月10日】中国の電子商取引(EC)大手、京東集団(JDドットコム)傘下の京東消費・産業発展研究院は「国際女性デー」の8日、女性の消費動向に関するリポートを発表し、京東集団のECサイトでここ数年、女性の利用者が増え続け、購買力も新たなピークを迎えていると指摘した。
リポートによると、女性が「自分のため」に消費する傾向が高まっており、2021年の取引額は前年から3割増え、全体の54%を占めた。分野別では、教育・研修、生活・旅行、健康サービスが大きく伸びた。メークやパーソナルケア、教育・研修で、女性の消費が男性より高い傾向が続いている。
京東集団の消費統計によると、21年はスポーツサービス、水泳、氷上スポーツ、スキー、馬術、伝統スポーツ関連商品で、女性の購入数が前年から顕著に増えた。うちスポーツサービスは9.4倍と大幅に増加。運動をすることで体力を高め、パワーアップしたいと願う女性が増えていることがうかがえる。女性の筋力トレーニング器具の購入数も65%増えた。
スマートデバイスに対する女性消費者の関心も高まっている。21年の女性のスマート機器購入額は4割増。特に46〜55歳のスマート機器に対する購入意欲が高く、購入額は2.2倍に増えた。
書籍の購入でも女性が主力となっており、21年の販売量の52%を占めた。過去3年の書籍カテゴリーの新規利用者のうち、女性は男性の2.4倍だった。軍事関連書籍を購入する女性が顕著に増え、21年の購入数は72%増となった。
女性は「自分のため」の消費を増やす一方、家族のための買い物も忘れていない。21年は調乳器が3.7倍、ベビーライトが2.4倍、電動鼻水吸引器が63%増と乳幼児関連の消費も大きく増えたほか、家庭用床洗浄機が5.4倍、ロボット掃除機・窓拭き機が2.0倍、食器洗い機が69%増と家事を助ける家電製品の需要も伸びた。