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水拭きより乾拭きが重要だった!? 知られざる「拭き掃除」の極意を掃除のプロが指南

風が強くなる季節の変わり目や冬は、室内でも埃(ホコリ)が目立ちやすくなります。とくに冬場は室内も空気が乾燥するため、感染症対策のためにも、こまめな掃除が必要に。これまでより清潔に保つよう心がけている人は増えてきましたが、きれいに掃除したつもりでも目には見えない菌やウイルスがまだまだ残っているケースもあるといいます。今回は、医療環境管理士として数多くのメディアに出演している、「健康を守るお掃除コンサルタント」の松本忠男さんに、正しい拭き掃除の仕方を教えていただきました。また、冬場の換気など、乾燥する時期に気をつけるべきことも、合わせてレクチャーいただきます。

 水拭きより乾拭きが重要だった!? 知られざる「拭き掃除」の極意を掃除のプロが指南

掃除の基本は「掃く」「吸う」「拭く」

掃除の基本は「掃く」「吸う」「拭く」

正しい拭き掃除を知る前に、そもそもの“掃除の基本”から教えていただきましょう。今では膨大な種類の掃除グッズが販売されており、サイクロンクリーナーやロボット掃除機といった高性能な掃除機から、便利なアイデアグッズまでさまざま。間取りや用途によって多様化する掃除ですが、基本は「掃く(はく)」「吸う」「拭く」の3つだと、松本さんは語ります。「現代では、ほうきで“掃く”という行為は減りましたが、玄関やベランダ、畳など、目に見えるゴミを移動させる掃除方法として有効です。また掃除機を使ってゴミを“吸い取る”方法は、多くの家庭で日常的に行われているでしょう。でも実は、なかでもとくに大事なのが“拭く”掃除なんです。拭き掃除は、水拭き、乾拭き、ハンディタイプのモップによるホコリ取り、最近ではトイレや食卓テーブルの除菌対策など、多くの作業が拭き掃除に紐づいています。効率よく拭き掃除を行うことで、掃除の負担も減らせるようになりますよ」(健康を守るお掃除コンサルト・松本忠男さん、以下同)掃除と聞くと、換気扇の油汚れや床の隅にあるホコリなど、目に見えているものをきれいにすることに意識が集中しますが、実は気がつかないうちに体内に入ってしまうような目に見えない菌やウイルス、カビなどをいかに取り除くかも大切だそう。除菌対策アイテムを使っていても、使い方や手順を間違えると逆に菌を増やしてしまうことにもつながると、松本さんは話します。早速、正しい「拭き掃除」の仕方を教えていただきましょう。