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Jul

掃除、料理、消毒、ロボット活躍する北京五輪

開幕まであと6日と迫った北京冬季五輪の準備が着々と進み、会場のあちこちでロボットの活躍が目に付く。巧妙な動きに感心するものもあれば、役に立っているか分からないもののコミカルな動きで人目を集めるものもある。

北京市内にある報道陣の取材拠点・メインメディアセンター(MMC)。一番多くのロボットが稼働しているのが食堂だ。頭上に張り巡らされた通路を、料理を配膳するロボットが行き来する。注文した客のところに来るとクレーンゲームのようにお盆を下ろして料理を手元に届ける。夕方になるとカクテルを作るロボットが稼働。材料を容器に入れると、バーテンダーさながらにシェークをしてグラスに注いでくれる。

広大なロビーでは、床をモップがけしながら進むロボットに出くわす。通行する人をよけながら掃除をする。隅々まで清掃できているか疑問だが、カメラを向ける関係者も多い。

 掃除、料理、消毒、ロボット活躍する北京五輪

ホテルに戻ると、ロビーや廊下を動き回り消毒液を噴霧するロボットが出迎える。意地悪をして目の前に立つと、目を合わさぬように進路を変えていくのがかわいらしい。

北京オリンピックのアルペンスキー会場となる「国家アルペンスキーセンター」。しかし、コースの一部は自然保護区に属していた。中国政府の解決策は?「持続可能な五輪」は実現できるのか

スキーやスノーボード競技が開催される張家口地区。北京市内からの高速鉄道が着く太子城駅にはコーヒーロボが設置されている。スタッフがリモコンでロボットを起動させると、二本の「腕」がペーパードリップ式のコーヒーをいれてくれる。豆をひき、ゆっくりと円を描きながらお湯を注ぐ姿は、まさにバリスタだ。

大会組織委員会は「新型コロナウイルスの感染防止と廃棄物処理のため、全ての会場にハイテクツールを配置しています。MMCのスマートレストランは、エキサイティングで効率的、非接触の食事体験を提供します」とコメントする。

とはいえ、MMCの食堂では人間のスタッフが会計をしたり、間違って配膳された料理を置き直したりする様子も。清掃スタッフはロボットの数を上回る。完全に「無人化」したわけではない。(諫山卓弥、瀬戸口翼)