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May

2眼カメラとAIで障害物を回避、ロボット掃除機「Roborock S6 MaxV」が賢い

本体のセッティングは、逐一音声ガイダンスで案内してくれるので、わからなくなることはないだろう。ダストボックスや水タンクの装着時にも、きちんとセットされたかを音声で知らせてくれる。

セットアップの手順は音声で確認できる

本機の売りは、スマホ連携による機能コントロールだ。まずは部屋のマップづくりからである。最初に使用する際に、先に部屋のマップを作成する必要がある。

ペットの有無で動作が変わる

作成を開始すると、充電ドックから離れ、周りを見渡す動作をすると、大まかに部屋の形を把握しているのがわかる。これは本体上部にあるセンサー部からレーザーを照射して、おおまかに壁の位置を把握するからである。

動作開始直後の様子。レーザーで大まかに部屋の構造を測っている

2眼カメラとAIで障害物を回避、ロボット掃除機「Roborock S6 MaxV」が賢い

続いて実際に掃除しながら壁沿いに移動し、部屋のサイズを把握しているようだ。同時に障害物の有無を見分けて、マップ上に記録していく。部屋の状況を把握したあと、左右に走行して掃除してくれる。

壁沿いに移動しながら、部屋のマップを作っていくマップを作りながら、掃除もしていく

動作音は、かなり小さいほうだ。また走行スピードもゆっくりで、障害物への当たりもソフトだ。ただ柔らかいもの、軽いものに対しては一応押してみて、押せるようならどんどん押す、というスタイルのようである。

またAIにより、障害物の種類を見分ける機能もある。ただ拙宅にある障害物で見分けられたものはテーブルタップと、玄関ポーチも靴ぐらいしかなかった。一応ペットのフンも見分けられるそうだが、フンを部屋に設置すると死ぬほど奥さんに怒られるので、テストできなかった。

動作で驚いたのは、車幅判断能力である。ダイニングテーブルには椅子が4脚あり、テーブルも含めると20本の足が密集しているわけだが、そこの間を自分が通れそうなところを見つけてどんどん掃除していく。当たり判定型のロボット掃除機を使っていたときには、こういうところに一度はまり込むとバッテリーが無くなるまでループしてしまうので掃除できなかったものだ。障害物の回避だけでなく、抜け出し方も非常に賢い。

椅子の足の間も、入れそうな幅のところを正確に抜けていく

本機はカメラがついているので、それを使ってスマホ上で状況確認ができる。留守中に動作させた場合も、掃除しながらペットの位置や散らかり具合を確認できる。また音声メッセージもスピーカーから流すことができるので、ペットに声がけしたりできる。ただし本体にマイクはないので、向こうからの声は聞こえない。

動作状況をカメラで確認初回の掃除で、こんなにペットの毛が