スマート家電化で失敗する前に試したいHueの便利製品を試す
左がディマースイッチ、右がスマートボタン。どちらもマグネットで台座に吸着させられる
Philipsのスマート照明「Hue」は、スマートスピーカーからコントロールできる家電として、スマートスピーカー購入後に真っ先に購入した人も多いであろう製品だ。【写真】台座に取り付けたところ もっとも、毎回音声で操作したり、あるいはスマホやスマートディスプレイの画面上で操作したりするのではなく、物理的なスイッチで操作したいというニーズは少なからずあるはずだ。 こういったときのために、物理的なスイッチでHueをオン/オフできるアクセサリーが2種類存在する。1つはリモコン型の「Hue ディマースイッチ」で、もう1つは丸型のボタン「Hue スマートボタン」だ。 この両製品、配線工事なしで設置し、リモートで扱えるという特徴は全く同じだが、実際に使っていると、ボタン数や機能以外にも、さまざまな違いが見えてくる。実機を購入して使い比べた上でのレポートをお届けする。
手に持ってリモコンとしても使える「Hue ディマースイッチ」
まずはHue ディマースイッチから見ていこう。本体は、手に握って使える長方形のリモコン部と、壁面装着用の台座部がセットになっており、普段はリモコン部を磁力で台座部に吸着させておく。 操作は吸着させた状態のまま行うこともできるし、リモコン部を取り外して使うこともできる。就寝時は取り外し、枕元に持っていくという使い方をしている人も多いのではないだろうか。 本体には3つのボタンがあり、照明のオンとオフ、明るさの調整、さらに複数のプリセットの切り替えにも対応している。オンとオフだけであれば、先端にあるボタンを繰り返し押すだけでよい。 ちなみに2021年以前に販売されていたモデルは、外観はほぼ同一ながら、ボタンの割り当てなどが若干異なっている。詳しくは前回のレビューを参照してほしい。
ボタン1つだけのシンプルさ「Hue スマートボタン」
もう一方の「Hue スマートボタン」は、もっとシンプルな、ペットボトルのキャップ大のボタンと、台座がセットになった製品だ。台座に磁力で吸着させて壁面に取り付ける仕組みは同じだが、こちらは手に持って使うことは基本的に想定していない。 本体裏面のマグネットはディマースイッチよりも強力なので、例えばスチールラックや、鉄の扉の裏側に貼り付けるなど、ユニークな設置方法も考えられる。スチール面以外に、貼り付けるためのスチール製プレートも付属する ボタン数は1つだけとシンプルだが、繰り返し押すとオンとオフが切り替わり、長押しをすることによってプリセットの切り替えも行える。つまり、明るさを調整する機能がないことを除けば、その他の機能については、前述のディマースイッチと遜色がないことになる。 概要を把握した上で、実際に使った際の違いを見ていこう。
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