三菱電機が京都製作所を解消、業務用プリンタ撤退と屋内映像製品の自社生産終了で
三菱電機は2022年3月1日、同年3月末で業務用プリンタ事業を終息し、屋内用映像マルチシステムについても、自社生産を終了することを発表した。併せて、これらの生産拠点となっていた京都製作所を解消し、2022年4月1日からリビング・デジタルメディア業務部と家電映情事業部の京都地区駐在部門へと改組する。 三菱電機 京都製作所は1962年に三菱電機のテレビの部品工場として発足した後、テレビなど映像機器の開発や製造の中核拠点を担ってきた。ただ、デジタル家電のコモディティ化の流れの中、2013年12月に一般消費者向けのプロジェクターとBlu-ray/DVDレコーダーの事業撤退を発表。さらに2021年11月には、液晶テレビ事業の終息も発表していた。 今回はさらに京都製作所の再編を進め、同製作所で扱っていた業務用プリンタについては事業を終息する。さらに、屋内用のLED-DLP方式プロジェクターシステム、屋内用液晶マルチ表示装置、屋内用LED表示装置などの屋内用映像マルチシステムの自社生産を終了する。関係する経営資源については他の事業にシフトする。 これらの動きに伴い、京都製作所が生産を担うべき製品群のほとんどがなくなったことから製作所としての役割を解消する。2022年4月1日付で今後はリビング・デジタルメディア業務部における京都地区の管理を担当する駐在部門とする他、家電のアフターサービスなどを担当する家電映情事業部の京都地区駐在部門を設置する。≫「工場ニュース」のバックナンバー
MONOist