800G実現に向け、PDM-32QAMで96G/192GBaudとPDM-16QAMで120G/240GBaudをリストアップ
OTT Service providerが800G Coherentを検討
800G(と1.6T) Ethernetの話も大詰めになってきた。9月のミーティングは4回が予定され、うち1回がキャンセルされて都合3回開催された。
その9月のミーティングでは、基本的にPARやCSDを含むProject DocumentのUpdateがメインで、その内容もここまで説明してきた話の延長にあった。つまり、まずは順調にDocumentの検討が進んでいるというかたちだ。
そんな中で唯一新しい話としては、HiSilicon OptoelectronicsのHuijian Zhang氏らによる"Feasibility study of coherent 800Gb/s for 10km & 40km"というプレゼンテーションが行われたことだろうか。これによれば、OTT Service providerが800G Coherentへ非常に興味を示しているそうで、これに向けての検討を行ってみた、としている。
問題は、ここで示されている文献が、掲載先のこちらからダウンロードできず、中身が確認できないことだ。どうもIPECの会員にならないと入手できないようださて、以下は信号速度とSNRの関係である。緑は800Gbps、青は1.6Tbpsでのシャノン限界(理論上の最大通信路容量)で、赤が利用可能なSNRの上限となっている。なので、この赤と緑、もしくは赤と青の2本の曲線に挟まれた領域が、現実問題として使える信号速度とSNRの範囲ということになる。
縦軸は「通信に必要なSNR」なので、BERが悪いほど必要なSNRも上がることになるこの範囲に入る有望な信号の候補として、PDM-32QAMで96G/192GBaud、もしくはPDM-16QAMで120G/240GBaudがリストアップされた。