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快進撃を続けるアイリスオーヤマ、家電開発部長に聞く「なるほど家電」の作り方:家電メーカー進化論

 アイリスオーヤマの家電といえば、シンプルな機能とリーズナブルな価格帯に加え、例えば「カロリー計算ができる炊飯器」や「静電モップ付きスティッククリーナー」と、他のメーカーにはない便利機能を搭載した「なるほど家電」が特徴。

 なるほど家電は、その多くがベストセラーとなり消費者に受け入れられている。他社からは出てこない「なるほど」機能の発想はどこから出てくるのか? アイリスオーヤマの家電開発部をまとめる執行役員 家電開発部部長 原英克氏に話を聞いた。

快進撃を続けるアイリスオーヤマ、家電開発部長に聞く「なるほど家電」の作り方:家電メーカー進化論

アイリスオーヤマ 執行役員 家電開発部部長 原英克氏。1999年入社。樹脂性の園芸用品や収納用品などの開発に携わり、2014年より家電開発部家電設計課マネージャー、18年に執行役員 家電開発部部長に就任

ホームセンターから要望に応えて開始した家電製造

――アイリスオーヤマといえば、収納家具やペット用品などプラスチック製の生活用品メーカーでした。いつ頃から家電分野に参入したのでしょうか。

 アイリスオーヤマというと「家電メーカーとしては新参者」というイメージがありますが、実は2000年の初頭からシュレッダーなど電動の業務用機器は自社で開発していました。その後、05年から家電の販売をスタートしています。

 当時は、当社のプラスチック製品などを販売してもらっていたホームセンターから要望があった製品を提供しており、小さなトースターや炊飯器、ハイブリッド加湿器などを製造・販売していました。家電の開発に力を入れ始めたのは、09年のLED電球の発売からです。それもあって、当社が家電ジャンルに参入したのは09年といわれることが多いですね。このLEDの開発・製造の頃から、当社ならではのアイデアをしっかり出して開発するようになり、家電の売り上げが一気に伸びました。

家電事業への本格参入前に、製造・販売していた「ハイブリッド加湿器」。この後、09年のLED電球の発売から、家電事業へ本格参入した顧客の声から誕生した「なるほど家電」

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