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Jul

都内1K6畳、一人暮らしの家にロボット掃除機はいる? 大手メーカー2商品試してみた

気づけば、もう10月がはじまりました。異動や転職により、引っ越しを経験する人も多いのではないでしょうか。引っ越しといえば、家電選び。特に一人暮らしの場合、家電にどこまでの機能性を追い求めるか悩んでしまいますよね。

個人的にずっと気になっているのが、ロボット掃除機。家事に追われる一人暮らしの生活に1台は欲しいと思いつつ、「狭い部屋に勿体無い」と、結果的に購入を渋り続けていました。

その思いをマイナビニュース編集部に打ち明けたところ、なんと家電お試しサービス『レンティオ』で、ロボット掃除機をレンタルさせてもらえることに。はしゃいで2台もレンタルしてしまったので、今回は実機レビューを含め、ロボット掃除機の必要性を検証していきたいと思います。

サイズもスペックも異なる2台をレンタル

今回、レンタルしたのは、パナソニック『RULO mini (ルーロ) ホワイト MC-RSC10-W』と、アイロボット『ルンバ e5』。

『RULO』は、部屋のキワまで掃除ができるらしく、見つけた瞬間カートへ。私の部屋は、6畳とコンパクトなので、小回りのきくミニサイズにしました。

『ルンバ』は、ミーハー心からチョイス(笑)コスパがよく、一人暮らしにも最適といわれているeシリーズを選びました。

こうして並べてみると、『RULO mini』は『ルンバ』に比べて、ひとまわり小さいことがわかります。

いざ、ロボット掃除機デビュー!その実力は?

まず使ってみたのは、『RULO mini』。

部屋全体を自動で掃除する「自動モード」に加え、静かに掃除をする「音ひかえめモード」、気になる部分のみを掃除する「スポットモード」が、簡単に切り替えできるところがポイント。さらに、掃除開始時間の予約も、ボタンひとつで行うことができます。

今回は、在宅時に使ったので、「音ひかえめモード」を使用。「自動モード」で気になる機械音がかなり軽減されていたものの、静かとは言い難かったです。

『RULO mini』のとにかくよかった点は、隙間も掃除してくれるところ。

狭い空間に、家具が並んでいるので、掃除が行き届くか心配でしたが、隙間を見つけてはスムーズに掃除をしてくれたので、非常に頼もしかったですね。また、右側についているサイドブラシが角のゴミも逃さず、噂通り部屋の隅まで綺麗になったのも嬉しいポイントでした。

都内1K6畳、一人暮らしの家にロボット掃除機はいる? 大手メーカー2商品試してみた

しかし、しばらくすると、洗面所の方から「ヴォー」という音が………。

向かってみると、バスマットに『RULO mini』が乗り上がり、毛が絡まってエラーを起こしていました。

実は『RULO mini』、毛足の長いラグや薄い敷物がある環境での使用は、サイドブラシに巻き込まれる可能性が高いため、推奨していません。しかし、私の不注意でバスマットを敷いたままにしてしまい、結果、見事にサイドブラシに巻き込まれてしまいました。

そしてなんとか絡まりは解いたものの、サイドブラシが変形する事態に……。

「これはやばい」と慌ててレンティオの弁償条件を調べると、利用者の過失による故障や破損は、上限2,000円までの支払いで済むことが判明。家電のレンタルは、誤って使用した際の故障が怖いですが、これなら安心して使えますね。レンティオのおかげで命拾いしました……。

次に使ったのは『ルンバ e5』。

スマートフォン専用アプリ『iRobot HOME』をインストールすると、外出先からルンバを起動できたり、清掃スケジュールを提案してくれたりする便利さが魅力。

運転モードのバリエーションはなく、作動中の音は『RULO mini』の「自動モード」よりも大きめでした。

掃除力に問題はありませんが、本体が大きいため、狭い隙間の掃除はやはり苦手な模様。

隙間を通ろうとした結果、さまざまな家具にぶつかり、椅子の上の植物が落ちそうになったときは、少し不安になりましたね。

しかし、『ルンバ e5』にはエッジクリーニングブラシがついており、『RULO mini』同様、角の掃除をしてくれたのはありがたかったです。

一人暮らしに、ロボット掃除機はいる?

憧れのロボット掃除機を使って生活をしてみましたが、結論として、1K6畳の狭い部屋に、ロボット掃除機は必要ないと感じました。理由は、ロボット掃除機の稼働のために「床を綺麗にする」という作業が発生するためです。

例えば、スリッパや座布団といった軽いものは、ロボット掃除機が動かしてしまうため、稼働前に収納しなければなりません。

また、ラグやバスマットなどの敷物も、巻き込みを防ぐため、掃除前に片付ける必要があります。

しかし、狭い部屋での一人暮らしの場合、収納場所が限られているので、床に置かざるをえないものも多く、またラグの上に家具が乗っていることもあるので、それらを掃除の度に片付けるとなると、掃除機を使用するよりも、手間と時間がかかる気がします。

また、コンパクトな『RULO mini』でも、掃除が困難な箇所もあり、結果、ロボット掃除機を使用した後、掃除機をかけるはめになってしまいました。

狭い部屋にはおすすめできないと感じたロボット掃除機。とはいえ、ゴミの取り残しはほとんどなく、その掃除力の高さには非常に感動させられました。広い部屋やものが少ない部屋に住んでいる方は、ラクして綺麗な部屋が保てると思うので、気になる方はぜひ使ってみてほしいです。

私も、大きい部屋に引っ越した際は、またロボット掃除機をレンタルしてみようと思います。

いけたらいくわ

ウェブメディアの広告制作を経て、都内でOLをしながら、ほそぼそと執筆活動を行う。妄想や、日常に感じたことを言葉にするのが得意。