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電気ケトルの電気代はお得? 電気ポットややかんとの比較も紹介

電気ケトルの電気代はお得? 電気ポットとやかんと比較して解説!

電気代の計算方法

本題に入る前に、まずは家電の電気代を計算する方法から簡単に説明いたします。「本題を知りたい! 」という方は、このブロックは読み飛ばしていただいて構いません。

そもそも電気代は、以下の式で求められます。

電気代(円)=W(ワット数)÷1000×h(使用時間)×1kWあたりの電気代

以下、それぞれの値について解説します。

なお、「上記の計算式に入れ込んで計算をするのが面倒だ」という方は、電気計算ツールサイトのような、計算ツールを使ってみるのもおすすめです。

電気ケトルの電気代を計算!

まず、電気ケトルの消費電力(W)を調べます。今回は、例としてT-falの定番モデル「アプレシア・プラス」を元に計算します。T-falのHPによると、同ケトルの定格消費電力は「1250W」とありますので、この数字を使いましょう。

次に時間(h)です。HPによると、カップ1杯分(140mL)の水であれば、約53秒で沸かすことができるようです。53秒とは約0.88分にあたるため、式に入れる使用時間を「0.88/60(h)」とします。

先述の式にこれらの数字を代入すると、計算式は以下の通り。

電気代(円)=1250W÷1000×(0.88/60)h×27円/kW=0.495円

つまり、電気ケトルで1杯程度のお湯を沸かすのに必要な電気代は約0.495円ということがわかります。公式がわかると意外と簡単に電気代を出すことができますね。

以上のことから、もしカップ2杯分(280mL)の水を沸かす場合には、単純に0.495円という数字を2倍して、約1円の電気代がかかることが想定されます(※)。仮に1カ月間、毎日カップ2杯分の水を4回沸かす場合には、約1円×4(回)×30(日)=120円となります。

電気ポットの電気代は?

次に電気ポットの電気代を見てみましょう。

電気ケトルの電気代はお得? 電気ポットややかんとの比較も紹介

そもそも、電気ポットと電気ケトルの違いは「容量」と「保温機能」にあります。電気ポットでは、沸かした後にも水を温かい状態に保つことができるのです。そのため、電気ポットでは電気代が高くなる傾向にあります。

T-falのHPによると、1Lの水を沸かす場合、ケトルが約2.6円、ポットが約7.6円という結果になるとのこと(※1)。使用用途にもよりますが、単純に「容量」や「保温機能」といった点ではなく、「電気代」という所に着眼すると、電気ケトルの方がお得だと言えそうですね。

やかんの電気代・ガス代は?

次にやかんの場合です。こちらもT-falのHPによると、1Lの水を沸かす場合、プロパンガスでやかんを熱した際には約3.36円のガス台がかかるとのこと(※2)。先述の通り、ケトルで1Lの水を沸かす場合の電気料金は約2.6円であるため、こちらも節約という観点では、電気ケトルに分があります。

ただし、IHコンロや都市ガスでやかんを温める際には、電気代・ガス代の差は僅差であるそう。やかんと比較する際には、ご自宅のコンロが都市ガスかプロパンガスか、IHかといった条件によって、検討事項が異なるようです。

電気ケトルの電気代を節約するには?

さて、以下では「電気ケトルで節電する方法」について紹介していきます。一つひとつの効果はわずかではありますが、塵も積もれば山となるもの。ちょっとした工夫を積み重ねて、電気代節約につなげましょう!

節電方法1. 自分にあったケトルを購入する

まずは、自分の生活にあった容量の電気ケトルを購入しましょう。

電気ケトルには家族向けのものや一人向けのものなど、さまざまなバリエーションがあります。容量が多いほど温めに時間がかかるので、消費電力は高い傾向にあります。さらに保温機能付のものなどもあり、メーカーによって消費電力が異なります。

もちろん、容量・機能による違いは電気ポットでも同様のことがいえます。そのため必要以上の大きさのものや機能がついているものを買うよりも、スタンダードな機能でサイズが小さい方が節電できます。

ただし、節約しようと小さなものを購入しても、お湯が足りなくて何度も使うようでは本末転倒。自分にあったものを考えて購入しましょう。

節電方法2. 使う分だけ沸かす

電気ケトルには、保温機能がついていないものが多いです。そのため、多めに沸かして放置すると、自ずと冷めてしまいます。ですので、お湯を沸かす際には“使う分だけの水を入れる”ことを意識しましょう。また、ケトルに保温機能がなくても、魔法瓶などの保温できる容器にお湯を入れ替えると、高い温度をキープできますよ。

節電方法3. ケトルのお手入れをしっかりする

電気ケトルは、掃除をしないと白いカピカピの水垢が底についてしまいます。水垢があると熱が伝わりづらくなるので、お湯を沸かすのに時間が要し余計な電気代もかかります。クエン酸や重曹で簡単に落ちるので、きれいにしておきましょう。

節電方法4. 使わないときにはコンセントを抜く

言わずもがな、家電には待機電力があります。待機電力とは、コンセントに差された家電が電源の切れている状態でも消費する電力のことです。特に温水器やエアコンやテレビが高い傾向にあります。

コンセントを抜くことで待機電力分の電気代がかからなくなるので未使用時はコンセントを抜くと少しの節電が期待できます。しかし、中には待機電力がかからないモデルの商品もあるので、購入時に説明書で確認するといいでしょう。

節電方法5. 料理にケトルのお湯を使う

これは、ケトル自体の節電方法ではないのですが、ケトルで沸かしたお湯を鍋に移し替えることで、コンロの使用時間を抑えることができます。時短にもなるため、なにかを茹でる時や、湯せんするときなどにとても便利な工夫です。

特に、プロパンガスを使用しているような家庭では、ガス代の節約に寄与することでしょう。

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以上、電気ケトルの電気代について紹介しました。

あまり意識していなかったという方も、少しだけでも電気代の計算方法・考え方について理解を深めていただけたかと思います。

電気ケトルは、電気代の節約効果、さらには料理の時短効果も見込める便利なアイテムです。是非、自分に合ったものを探して使ってみてくださいね。