LANケーブル選び、「CAT○」だけ見てると危ないかも?
自宅にネットワーク(LAN)を敷いているのなら、かなりの確率でLANケーブル(イーサネットケーブル)を利用しているはず。基本的に通信はWi-Fiだけれど、ルータとWi-Fiアクセスポイント、Wi-Fi子機とテレビ/ビデオレコーダーなど短い区間に限りLANケーブルを使用している、というケースも多いことでしょう。LANケーブル、どういった基準で選んでいますか?そんなLANケーブル、どういった基準で選んでいますか? コネクタが8極8芯/モジュラー式の「RJ-45」なことは当然として、長さ、色、そして値段...それだけでは不十分です。ネットワーク機器の通信仕様/最大通信速度に応じたカテゴリーの中から選ぶことは必須です。ざっくりいうと、カテゴリー(CAT)の数字が大きいものを選べばOKですが、カテゴリー6以上(CAT 6/6e/7)は注意が必要。カテゴリー6A以上のLANケーブルには「UTP」と「STP」の2種類があり、STPを選ぶと思いもかけないトラブルに巻き込まれるかもしれません。LANケーブルにおいて、UTPはシールド(外部ノイズを遮断するための処理)されていない、STPはシールドされたペアの撚りケーブルを指します。ここだけで判断すると、ノイズ耐性が高そうなSTPを選びたくなりますが、STPのケーブルにはアース処理(両端を並列で接地させる)が必須です。適切なアース処理をしないとかえってノイズの影響を受けるようになり、逆効果です。なお、一般家庭の3ピンコンセントで使われるアースは漏電/感電防止が目的の保安用接地で、電気機器の安定動作を確保するための機能用接地とは似て非なるものです。LANケーブルを新調するなら、アースを考えずに済むカテゴリー6か6AのUTPケーブルを選びましょう。
海上忍