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ワンオーナーの中古車とワンオーナーじゃない中古車の違いを説明します 中古車や新車情報、業界ニュースなど最新情報はグーネットマガジンで!

中古車購入チェックポイント [2022.02.26 UP]

ワンオーナーの中古車とワンオーナーじゃない中古車の違いを説明します

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中古車には「ワンオーナー車」と呼ばれるものがあります。これは前の持ち主(オーナー)がまだ1人しかいないタイプの中古車で、しっかりメンテナンスされていたり、書類などがきちんと揃っていたりと良質のものがよくあります。しかし、ワンオーナー車だから全て状態がいいとは限らず、思い込みで購入すると思わぬ落とし穴があるかもしれません。この記事では、数ある中古車の中から良質のワンオーナー車を探すコツを紹介します。この記事の目次
  1. ワンオーナーの中古車とは?
  2. ワンオーナーの中古車ならではの良さ
  3. ワンオーナーの中古車の探し方・見分け方
  4. ワンオーナーの中古車を買う前のチェックポイント
  5. ワンオーナーの中古車の注意点
  6. ワンオーナーの中古車は高く売れる?
  7. まとめ

ワンオーナーの中古車とは?

ワンオーナーの中古車とは、新車として購入された車が初めて中古車として売却されたものを指します。つまり、その中古車を購入したら歴代2人目のオーナーになるということです。ただし、家族が複数人で共有していたような車両でも、ワンオーナーと見なされます。また、法人の事業用車両やレンタカーは使用頻度や走行距離が多くなりがちなので、名義上はワンオーナーでも「法人ワンオーナー」といったような表記がされることもあります。

ワンオーナーの中古車ならではの良さ

ワンオーナーの中古車はとても人気が高いです。それは、高年式車や価値のある車が多い点やメンテナンスがしっかりしている点などがメリットだからです。以下では、そんなワンオーナーの中古車ならではの魅力を5つ紹介していきます。

①高年式車が見つかることが多い

ワンオーナーの中古車の魅力の一つに高年式の車であることが多い点が挙げられます。これは、前の持ち主が購入してから比較的間もない初回車検時などに手放すケースが多いからで、こうした車両は必然的にワンオーナー車かつ高年式となります。前の持ち主の扱い方にもよりますが、高年式の中古車なら、ほぼ新車同然で状態が良い車が多いです。そのぶん中古車としては値段が高めになることがありますが、お買い得と言えるでしょう。

②価値のある車を見つけられることが多い

ワンオーナーの中古車は、前のオーナーが車検の時期などに売却しているケースがよくあります。こうしたやり方で車を頻繁に買い替えるオーナーは車にお金をかける「車好き」であることが多いです。そのため、ワンオーナーの中古車は整備点検がしっかりしていたり、車両そのものが車好きのオーナーが好むレアな価値のあるものだったりするケースが珍しくありません。こうした点も、ワンオーナーの中古車の魅力の一つです。

③きちんとメンテナンスされていることが多い

ワンオーナーの中古車の一番のメリットは、メンテナンスが行き届いた状態の車両が多い点です。ワンオーナー車を手放す個人・法人は基本的に新車を定期的に乗り換えるケースも多く、そのようなケースでは走行距離なども少ない場合も珍しくありません。そのため、新車よりも安く、質の良い車両を探している方には、ワンオーナー車はおすすめと言えます。特にスポーツカーや限定モデル、最近流行りの高級SUV車などは新車だとすでに売り切れだったり、新車価格の高い車などもワンオーナーの中古車なら条件に合う車両が見つかるかもしれません。

④保証書や整備記録簿が揃っていることが多い

ワンオーナーの中古車は管理が行き届いていることから、保証書や整備点検記録簿もきちんと揃っていることが多いです。複数のオーナーの手を渡ってきた車だと、こうした書類は紛失などの理由で存在しないこともあります。

⑤車の履歴がはっきりしていることが多い

ワンオーナーの中古車は前の持ち主が1人だけなので、プロの目線で整備記録を見れば車両がどのように扱われていたかがすぐに分かります。例えば、ブレーキパッドの減り具合と走行距離を照合することで、扱いが丁寧だったか乱暴だったかが判断できるでしょう。複数の持ち主や店舗の手を渡っていないワンオーナー車は、車両の使用状況や故障の履歴も確認しやすいです。履歴が把握しやすいのは良い中古車を購入する上で大きな利点です。

ワンオーナーの中古車の探し方・見分け方

ここまでワンオーナーの中古車の魅力を説明してきました。それでは実際にお店で中古車を探して、それがワンオーナーかそうじゃないかを見分けるにはどうすればいいのでしょう?ここからは、主な方法を詳しく説明します。

ワンオーナーの中古車を探すならネット検索で

ワンオーナーの中古車を探す最も簡単な方法は、インターネットを活用することです。大手中古車販売店のホームページを筆頭に、中古車を探せるサイトは数多くありますので「ワンオーナー」という条件で調べてみるといいでしょう。例えば、中古車販売店のホームページにアクセスすると、メーカー・車種・販売エリアなどから条件を絞って探すことができます。そこで「ワンオーナー」を加えれば、該当する車を見つけられます。ただし、お店の在庫状況がWeb上に反映されるまでには時間差があるかもしれません。検索結果を頼りにお店に行ったらすでに売れていたというケースもあるので、ネット検索とあわせて電話でも直接確認することをおすすめします。

ワンオーナーの中古車の見分け方

ワンオーナーの中古車とそうじゃない車を見分ける方法は、主に2つあります。一つ目は、車検証を確認し、名義が新車保証書と同じかどうかを確認する方法です。新車保証書とは、車を新車として購入した時だけ発行されます。家電製品を購入した際についてくる保証書と同じものです。新車保証書と車検証の名義が同じであれば、新車購入時から持ち主は1人だけだったと分かるでしょう。もう一つは、運輸局・運輸支局で登録事項等証明書を発行してもらう方法です。しかし、これは手間と費用がかかります。そこでここでは、車検証と新車保証書による確認方法について詳しく説明します。

車検証を確認する

ワンオーナー中古車とそうじゃない車は、車検証によって見分けることができます。車検証には今までにその車を購入したオーナーの情報が載っているので、複数のオーナーの手を渡ってきたなら複数の氏名が記載されています。また、車検証には「初度登録年月」と「登録年月日」の双方が記載されますが、ワンオーナーの車はどちらも同じ月です。もし記載月にずれがあれば、その期間は一度中古車市場に販売に出されたことが考えられます。ただし、登録年月日は転居でナンバーが再発行された場合などに書き替えられることもあります。そういった経緯は車検証だけ見ても分からないことが多いので、販売店のスタッフに確認しましょう。さらに、近年は個人情報保護の理由から、車の前の持ち主の情報が確認できないケースもあります。そうした場合は、車検証を見るのとあわせて新車保証書を確認しておけば間違いありません。

新車保証書を確認する

家電を購入する場合などと同じように、自動車も新車を購入すると、保証期間を示す新車保証書がついてきます。これはメーカーやディーラーが新車限定で付けてくれるもので、原則として再発行はされません。新車保証書の発行日と車検証の登録年月日、および名義人の名前が同じならワンオーナー車である証拠となるので重要度はとても高いです。そのため、新車保証書がないとワンオーナーの中古車とは見なさない販売店もあります。

ワンオーナーの中古車を買う前のチェックポイント

ここまででワンオーナーの中古車の魅力についてや探し方・見分け方について説明してきましたが、もし実際にお店で探す場合、具体的にどんな点をチェックするといいのでしょう?中古車を購入する場合、全般的に通用する6つのチェックポイントについて解説していきます。

①その販売店は信頼できるか?

一般的にワンオーナーの中古車は、それだけで価値が高いと思われがちです。そのため、中古車販売店によっては多少品質が悪くても「ワンオーナー」であることを前面に出して、高値で販売していることがあります。しかし、ワンオーナー中古車だから必ず品質がいいとは限りません。ワンオーナー中古車であることが確実な場合でも、付属品の状態やメンテナンス状況をきちんと説明してくれる、信頼できる販売店で購入するのがベストでしょう。

②車両の状態は確認したか?

ワンオーナーの中古車でも、車両の状態が良くないケースはいくらでもあります。前の持ち主が車にこだわりがない方であれば、高年式でも傷やサビが確認できることもあります。そのため、今の状態を手掛かりに車の品質を見極めることが必要です。ネット検索だけに頼ってしまい、実車を確認しないのはリスクが高いと言えます。一度はお店に直接行ってみて、車の外装や内装、エンジンルームを確認し、試乗もしておくと安心です。

③点検整備記録簿は確認できるか?

中古車の購入時は、点検整備記録簿の有無を確認するのも大切です。点検整備記録簿とは、法定点検や修理・整備を行った際に作業内容を必ず記入する書類のことで、過去の点検内容や交換部品などを確認できます。この記録簿があれば、点検整備の履歴が確認できるため安心ですが、存在しない場合は要注意です。不具合を隠蔽するために誰かが故意に破棄している可能性もゼロではないので、できるだけこの記録簿が保管されている車を選ぶようにしましょう。

④修復歴はないか?

中古車を購入する場合は、その車の修復歴の有無もチェックするようにしましょう。修復歴とは、事故などの理由から車両の特に大切な骨格部分について修理や交換を行った履歴のことです。そのため、車体が故障しやすくなっている可能性があります。修復歴があるから必ず故障するとは限りませんが、安全性の観点からこうした車は敬遠されがちです。自動車公正取引協議会も、中古車の修復歴は広告や店頭展示車に必ず表示するよう、販売事業者に義務付けています。ワンオーナー車を含む中古車の購入時には、修復歴があるかどうかを必ず確認しましょう。修復歴があった場合も、その内容をしっかり説明してくれる業者なら安心です。

⑤水没車ではないか?

中古車の購入にあたり、修復歴と並んでチェックが必要なのが水没車ではないかという点です。水没車とは、水害などによってフロアマット以上の高さまで水に浸かったことがある車のことで、その基準は日本自動車査定協会によって定められています。水没車は故障が多い上に修理費用も高額になりがちですが、法律では表記義務がないことから激安中古車として売られていることもあります。金額だけを見て飛びつかないようにしましょう。販売されている中古車が水没車かどうかを見分けるには、まず内装を確認します。シートベルトの浸水痕やドアの内張の不自然な修理痕、車内の臭いなどがあれば、一度販売店スタッフに確認してください。

⑥鑑定書はついているか?

できるだけ品質を重視してワンオーナーの中古車を購入したいなら、日本自動車鑑定協会という団体が発行する、鑑定書付きのものを選ぶことをおすすめします。これは、中古車の状態を第三者的な立場から評価したものです。この鑑定書は、販売店が自らコストを払って協会に依頼し、発行してもらいます。そのため、鑑定書があれば車の内容について安心できると同時に販売店についてもユーザ目線を重視した信頼できるお店だと言えるでしょう。鑑定では、内装や外装のみならず、エンジンなどの主要機関や修復歴の有無、走行距離の不正の有無までチェックしてくれます。また、あわせて納車前の点検整備はどこまで行ってもらえるかなども確認しておくと良いでしょう。

ワンオーナーの中古車の注意点

中古車の購入を検討している方にとって、ワンオーナーの中古車は魅力的に感じることでしょう。しかし、ワンオーナーだから全てが良いとは限りません。デメリットとまでは言えなくとも、購入時に注意すべきことがあります。ここからは3つの注意点を説明しますので、これらを踏まえてワンオーナーの中古車を探すようにしましょう。そして、具体的に選ぶ際は複数オーナーの中古車とも比較して自分に合ったものを購入するようにしてください。

①価格が安いとは限らない

ワンオーナーの中古車は需要が高いことから、中古車販売店側も価格を高めに設定していることが多いです。だからと言って無理に安価なものを探すと、修復歴がある車や水没車などに行き当たる可能性もあるので注意しましょう。ワンオーナーの中古車の購入を考えていたとしても、予算とのバランスを考えて選択肢は多く用意することをおすすめします。場合によってはワンオーナー車にこだわりすぎず、品質のいい複数オーナー車を選ぶのも一つの方法です。

②きちんとメンテナンスされているとは限らない

ワンオーナーの中古車だから必ず車両の状態がいいとは限りません。前の持ち主が購入後に理由があってメンテナンスに費用と手間をかけず、短期間で売却してしまった可能性もあります。また、前の持ち主が車に詳しくない場合は、本人は大切に扱っていたつもりでもメンテナンスを日常的に行わず、法定点検や車検だけで済ませていたかもしれません。そうなると、ワンオーナー車でも状態は悪くなるでしょう。逆に複数オーナーの中古車でも、まめな人が持ち主であれば、車が生まれ変わるほどのメンテナンスが施されることもあります。中古車選びではワンオーナーという言葉につられずに「点検・修理の履歴」と「今の状態」をきちんと確認することが大切です。

③前の持ち主が丁寧に乗っていたとは限らない

たとえ高年式のワンオーナーの中古車でも、前の持ち主の扱い方や運転の仕方によっては、変なクセや故障のタネが潜んでいる可能性があります。新車で購入したから丁寧に扱っているとは言い切れません。例えば、ハンドルやエンジン、ブレーキなどに前の持ち主の「クセ」が残っていることがあります。一方、複数オーナーの中古車でも、それまでの持ち主が運転やメンテナンスを丁寧に行っていて、とても状態が良い場合もあるでしょう。

ワンオーナーの中古車は高く売れる?

ここまでで、ワンオーナー中古車を購入する場合のメリットや注意点を説明してきました。最後に、自分が新車で買った車をワンオーナー車として売却する際の売りやすさや高値がつきやすいのかについて解説していきます。

ワンオーナーの中古車は売りやすい

新車で買った車を売却すれば、それはワンオーナーの中古車となるので買取店も喜んで引き取ることがほとんどです。ワンオーナーの中古車は「大切に扱われてきた」というイメージがあり、市場でも人気が高くなっています。中古車は前の持ち主の素性がはっきりしない点がデメリットです。その点、ワンオーナーなら例え不具合があっても責任の所在が明確になりやすく、販売店としても有利です。そのため、ワンオーナー中古車は売却しやすいと言えるでしょう。

ワンオーナーだから高く売れるとは限らない

ワンオーナーの中古車は人気が高いので販売店も喜んで買い取ります。しかし、ワンオーナーだからといって高値で売れるとは限りません。買取査定ではあくまでも車の今の状態を見て値段をつけるので、ワンオーナーでも状態が悪ければ査定額は低くなります。一般的に、ワンオーナーであるという事実だけで買取価格がプラスになるという絶対的な決まりはありません。高値がつくかどうかは完全に販売店独自の判断になります。

まとめ

①中古車には前の持ち主が1人だけのワンオーナー車とそうでないものがある②ワンオーナー車かどうかは車検証と新車保証書で確認することができる③ワンオーナー車はメンテナンスがしっかりした高年式車であることが多い④ただし、一概に全て状態がいいとは限らず、価格も高くなりがち⑤ワンオーナー車を購入する時は信頼できる販売店で修復歴や車両の状態を確認する⑥ワンオーナーの中古車だから高く売れるとは限らない

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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