不用な家を処分する方法は?所有し続けるデメリットも徹底解説
不用な家を処分する方法がわからない、処分にかかる費用についても知らないと困っていませんか。住まなくなった古い家を放置していると、近隣に迷惑をかけたり、税金・売却価格などに影響が出てきます。そのため不用な家を所有している場合は、早めに適切に処分することが大切です。
本記事では、不用な家を処分する方法やかかる費用、家を処分せずに所有し続けるデメリット、家にある不用品の処分方法などを紹介します。本記事を読むことで、売れない家を処分する方法を理解でき、正しく売却や不動産活用などに対応できるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
家を処分せずに所有し続けるデメリット
不用な家を処分せずに放置しておくと、以下のようなデメリットがあります。
ここでは、各デメリットについて見ていきましょう。
家を処分せずに所有し続けると、近所とのトラブルになりかねません。管理されていない家には、以下のような問題が発生する可能性があります。
こうした問題は近隣住民に迷惑をかけてしまい、放置しておくとトラブルに発展する可能性があります。
住む人がいなくて家を放置し続ける場合、確実に家が傷みやすくなります。そして人の住んでいない家は、以下のような問題が発生するケースがあります。
換気やメンテナンスができないからこそ、こうした問題が発生し、すぐに老朽化してしまう可能性があるでしょう。
家を処分せずに所有し続ける場合、固定資産税が発生し続けることもデメリットです。固定資産税は、不動産を所有している場合は、必ず納めなければならない税金です。住んでいない家を所有していると、住んでいないにもかかわらず、固定資産税を払い続けなければならない経済的な問題が発生するでしょう。
また、空家等対策特別措置法という法律に基づいて特定空き家に認定された場合、固定資産税が6倍に跳ね上がる可能性もあります。
空家等対策特別措置法や特定空き家について詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
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家の資産価値を下げないためには、早めに処分することをおすすめします。次の章では、詳しく家の処分方法を見ていきましょう。
家を処分する方法は5つ
家を処分するためには、以下のような方法があります。
ここでは、各処分方法の詳細を紹介します。
家を処分する際、更地にしてから売却する方法がおすすめです。特に築年数が20年を超えている場合、家の価値はほとんどなくなってしまうため、解体して更地にして売却する方が買い手を見つけやすいためです。
また、家を解体することで、家に必要な税金や維持費などのコストを抑えられます。買い手にとっては、購入後すぐに家を建てられ解体費用がかからないためニーズが高く、早期売却も期待できるでしょう。
更地にしたほうがいい判断基準や売却の手順などについて詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しています。
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専門業者に買い取ってもらう買取には、以下の2つの種類があります。
おすすめの買取業者や買取のメリットについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
不動産買取業者おすすめ10選!買取の基礎から業者の選び方も解説「家を買い取ってもらいたいけれど、どこに頼むのがいいのかわからない」「早く売却したいけれど信頼できそうな買取業者がなかなか見つからない…」など、お悩みではありませんか?不動産買取業者で利用すると、時間や手間をかけずに売却が完了してす...news.mynavi.jp2020.12.04売却がスムーズに行かない場合は、無償で譲渡する方法もおすすめです。売却する場合、一般的には不動産業者の仲介を利用することが多いのですが、仲介手数料を支払う必要があります。一方、無償譲渡であれば仲介手数料は不要です。
無償で譲渡する対象は、以下の3種類があります。
不動産業者に相談したり、空き家バンクを活用したりするとスムーズに無償譲渡先を見つけられるでしょう。
無償で譲渡する方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
空き家の無償譲渡は行うべき?メリットとデメリットを徹底解説!空き家を放置すると所有しているだけで維持費がかかり、トラブルなどに発展してしまうこともあります。空き家は利用の予定がないなら早めに手放してしまうほうが得策です。本記事では空き家の無償譲渡でどのようなメリット・デメリットがあるのかを詳しく解説します。news.mynavi.jp2020.10.02家を不動産投資として有効活用することも、おすすめの方法です。賃貸物件として貸し出したり、更地にして駐車場にしたり、活用方法はさまざまあります。
活用方法を選ぶ際は「税金の負担を減らしたい」「収益重視」などの目的を明確にした上で、土地や家の特徴に適した活用方法を選定しましょう。
家や土地の活用方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
土地活用とは?定番の活用方法8選と失敗を防ぐポイントを徹底解説「所有する土地を何らかの形で利用したいけれど、何をすればいいのかわからない」「土地活用っていうけれど、具体的にはどういうもの?」とお悩みではありませんか?持っている土地を活用して収入を手に入れたいものの、運用するための知識がなく、失敗してリnews.mynavi.jp空き家の上手な活用大全!経営の初期費用や補助金制度なども紹介!空き家を所有していて、「手入れが難しくて持て余している」「売る以外の方法で活用してみたいけど経営知識がない」という方は意外と多いのではないでしょうか。本記事では、空き家の活用方法や経営を始める際に気になる初期費用についての情報などを詳しく解説していきます。news.mynavi.jp相続放棄して家を引き継がない方法もあります。相続放棄とは、すべての財産の相続を拒否することをいい、不動産のみを放棄することは不可能ですが、不動産のほかに有用な相続財産がない場合は有効です。プラス資産よりもマイナスが大きく、借金を負う可能性がある場合は、相続放棄を検討しましょう。
また、相続放棄は相続を知ったときから3ヶ月以内にしなければならないルールもあります。
相続放棄や相続に関する売却について詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
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家を解体する費用は、広さと構造によって異なります。また、家の解体で利用できる補助金制度もあります。ここでは、家を解体処分する場合にかかる費用面について見ていきましょう。
家を解体処分する費用は、構造や広さによって違います。構造別の1坪当たりの解体費用相場は以下の通りです。
構造 | 1坪当たりの解体費用相場 |
木造 | 3~4万円程度 |
鉄骨造 | 5~6万円程度 |
RC造(鉄筋コンクリート造) | 7~8万円程度 |
耐久性の高い構造ほど、解体費用は高い傾向にあります。
さらに詳しく解体費用の相場と工事内容について知りたい方は、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
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ただし、自治体によって提供している補助金・助成金制度は異なるため、自治体の窓口や業者の担当者に問い合わせてみましょう。
家を売却処分する場合にかかる費用
家を売却処分する際、さまざまな経費がかかります。また、売却時に適用できる税金の特別控除もあります。ここでは、家を売却処分する場合にかかる費用面について詳しく紹介しましょう。
家の売却には売却益からさまざまな費用が差し引かれます。家の売却にかかる主な費用は、以下の5種類です。
家の売却にかかる主な費用 | 詳細 |
仲介手数料 | |
印紙税 | |
抵当権抹消費用 | |
所得税及び復興特別所得税・住民税 | |
ハウスクリーニング |
このほかにも、境界確定や測量費用、リフォーム費用などが必要になるケースもあります。
売却で損をしないために、不動産売却で発生する費用についてより理解を深めたい場合は、以下の記事がおすすめです。
不動産売却で発生する費用を一覧化!売却で損をしないために徹底解説不動産売却を行う際、業者に見積もってもらった金額の全てが売却益となるわけではなく、以下のような費用が差し引かれていきます。不勉強のまま売却を進めてしまうと、利用できるはずの控除を利用できなかったり、計画よりも少ない金額が手元...news.mynavi.jp2020.07.27家を売った際に必要な税金には、条件を満たすことで特別控除を受けられます。比較的利用しやすい特別控除は、以下の通りです。
また条件が合えば、3,000万円の特別控除と10年超所有軽減税率の特例は併用できます。税金を少しでも抑えるには、しっかりと対策をしてから売却しましょう。
特別控除の条件や詳細を知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
【徹底解説】不動産売却で支払う税金はいくら?対策をしてお金を残そう不動産売却では、さまざまなシーンで税金がかかります。実際の利益は税金を差し引いたものになるため、税金がいくらかかるかを知っておくことが大切です。また、節税対策の方法も知り、賢く対策してお得に不動産売却を成功させましょう。news.mynavi.jp2020.07.31家の中の不用品を処分する方法
家の中の不用品を処分するためには、以下の方法がおすすめです。
ここでは、各方法の詳細を紹介します。
家の中の不用品は、家具家電を買い取ってくれるようなリサイクルショップなどの買取業者に売却することがおすすめです。業者に依頼して処分することも可能ですが、不用品処分は基本的に費用がかかるため、リサイクルショップに売ることで収入を得られる可能性があるでしょう。
まだ使えそうな物はリサイクルショップだけではなく、フリマアプリやオークションで売ることも可能です。時間と手間はかかりますが、出費を抑えたい場合にはおすすめの方法です。
「売れそうにない」「ボロボロで使えない」という物に関しては、不用品回収業者に依頼して処分する方法があります。軽トラック1台分あたり1~2万円程度の費用がかかりますが、種類関係なく不用品をまとめて処分してくれます。
業者を選ぶ際は、行政から古物商や廃棄物収集などの許可を得ているかどうか確認しましょう。違法業者に依頼すると、トラブルに巻き込まれたり、高い費用を請求されたりするリスクがあるため、注意が必要です。
欲しいという人がいれば、不用品を寄付する方法もあります。配送費用の負担や梱包の手間などはあるものの、譲渡することで安く不用品を処分できます。また、買取を依頼したり、販売したりする方法よりは、手間がかからないメリットもあるでしょう。
地域の施設の掲示板やSNSなどを活用することで、不用品が欲しい人を見つけられます。社会貢献したい方は、寄付も検討しましょう。
古い家を活用する方法
古い家を活用したい場合は、以下の方法を検討しましょう。
ここでは、古い家を活用する方法を詳しく紹介します。
古い家を解体して、土地活用を始めることで収入を得られます。家を解体して始められる土地活用の主な種類は、以下の通りです。
土地活用の種類によって、初期投資費用や向いている場所などが異なります。また土地活用は、知識なくして成功させられるほど、簡単なものではないため、専門家や業者の力を頼ることも重要です。
土地活用の相談先について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
土地活用したい方必見!4つの相談先を目的やプランに合わせてご紹介土地活用をして資産を増やしたいと考えていませんか。今まで土地活用をしたことがない場合、その方法だけではなく、土地活用の目的を決めるための相談先と目的別の相談先は異なるため、それぞれについて理解を深めておかなければ、スムーズに土地活用を進めらnews.mynavi.jp大家になって古い家を事業所や会社、住まいを探している人に貸し出す方法もあります。賃貸物件として貸し出し、うまく運営することで不労所得になる可能性があるでしょう。また人に貸し出すことで、家の老朽化を防げたり、将来の住み家を確保できたりするメリットもあります。
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リフォームの相場費用やリフォームに適用される税制度について把握したい方は、以下の記事がおすすめです。
空き家をリフォームして活用したい!費用の相場や補助金制度も紹介空き家を所有しているものの、どのように活用すればよいのか分からずに悩んでいる方は多いでしょう。自ら居住するつもりはなくても、リフォームすることで選択肢が広がり、持て余している空家を有効に活用する方法もあります。この記事では、空き家の...news.mynavi.jp2021.02.03まとめ
不用な家を処分せずに放置しておくと、近隣住民に迷惑をかけたり、固定資産税がかかり続けたり、さまざまなデメリットが発生します。資産価値も下がってしまうため、「売却しよう」と決断しても、買い手が現れないリスクも考えられるでしょう。
そのため、不用な家を処分することは重要です。処分する方法は、更地にして売却や買取、無償譲渡、不動産投資として有効活用などさまざまなやり方があります。どの方法にもメリット・デメリットがあるため、事前にそれぞれの特徴を把握しておきましょう。適切な処分方法がわからない場合は、不動産業者に相談することもおすすめです。
家を解体する場合は、広さと構造によって費用が異なります。ただし、自治体によっては補助制度があるため、適用させることで費用を抑えることが可能です。また家を売却する場合も、特別控除があるため、条件に合えば税金を抑えられます。古い家の処分方法と活用方法を知り、適切に対処してください。