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節電方法を解説、主電源はオフ・冷蔵庫は強から中へ…家計にも優しく

節電のため経済産業省の庁舎では廊下の電気を消した=2022年3月22日午前10時58分、東京都千代田区

 節電方法を解説、主電源はオフ・冷蔵庫は強から中へ…家計にも優しく

東京電力管内の1都8県を対象に、政府が出した「電力需給逼迫(ひっぱく)警報」。22日午後11時までの節電が求められている。家庭でできる節電にも、様々な方法がある。 今回節電が要請されているのは、東京▽茨城▽栃木▽群馬▽埼玉▽千葉▽神奈川▽山梨▽静岡(富士川以東)。 電力会社でつくる電気事業連合会によると、テレビなど多くの電化製品は、コンセントにつなげただけでも電力が消費されている。この「待機時消費電力」は、一般家庭で消費される電力の約1割を占めているといい、外出時や就寝前にプラグをコンセントから抜いたり主電源を切ったりすることで、節電できる。 この他、冷蔵庫の設定を「強」から「中」に変えて扉の開閉回数や時間を減らすことや、温水洗浄便座の熱を逃がさないように使用後はふたを閉めること、炊飯器の保温機能は使わずご飯は電子レンジで温め直すことなどを提案している。 節電をはじめ、暮らしの節約に取り組むアドバイザーの和田由貴さん(49)によると、冬場は暖房器具を使う朝と夕方以降に電力が逼迫(ひっぱく)しやすいという。このため、例えば夕食に使う冷凍した食品を早めに外に出しておけば夕方に電子レンジを使わずにすむ。IHクッキングヒーターを使う場合、調理時間をずらすのも一つの方法だという。また、一人でテレワークをする時は、電気毛布などを使えばエアコンで部屋全体を暖めなくてすむため、節電効果があるという。 和田さんは「普段から節電方法を考えるくせをつけておけば、無理のない対応ができ、家計の節約にもなる」と話す。 節電の効果については、資源エネルギー庁のホームページでも紹介されている(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/)(伊藤和行)家庭でできる節電のポイント【エアコン】・室外機の周囲を整理整頓し、風通しをよく保つ・フィルターを掃除する【テレビ】・主電源オフを習慣にする・画面の明るさや音量を調節【冷蔵庫】・設定を「強」から「中」にし、扉の開閉回数を減らす・放熱のため、壁から離して設置【トイレ】・温水洗浄便座の熱を逃がさないようにふたを閉める・便座や洗浄水の温度は低めに【洗濯】・まとめて洗う・洗濯物の入れすぎには注意【料理】・電気ポットはこまめにスイッチを切る・炊飯器の保温は切り、ご飯は電子レンジで温め直す【掃除機】・かける前に整理整頓を・吸い取り口やローラーを掃除する・ゴミパックはいっぱいになる前にとりかえる(電気事業連合会のHPから)

朝日新聞社